農女Lab.

【報告レポ】3/10東京都主催「輝く農業女子向け講座」【メンバー講師参加】

3月10日(月)に、東京都主催の農業女子向け講座が開催されました。

この講座ではNoujyoLab農業女子研究所代表の景井が講義を行い、さらにはメンバー7名とともにワークショップ講師を務めさせて頂きました。

今回の全体のテーマは、「これからどのように農業をやっていったらよいか?」「自分の人生と畑との考え方」など、農業をスタートしたばかりの方や、これからもっと軸をつくっていきたいという方向けの内容です。

東京都で新規就農から農業を始めた梅村さんの事例紹介など含め、2部制で行われました。

 

【1部】 東京農業の事例発表「あなたはなぜ農業をするのですか?」Neighbor’s Farm 梅村 桂さん

東京都日野市で新規就農からスタートされた「Neighbor’s Farm」 梅村 桂さんの講演では、事業内容とともに、東京での畑との生き方を知ることができます。

梅村さんは、「より消費地との近い農業」を志し、東京都での農業を選んでいます。「生産緑地」を借り受けて新規就農した最初の事例としても特に注目されています。

(「生産緑地」は、都市計画区域内の農地を保護し、農業を持続可能なものとする制度です。都市部での新規就農を希望する方は、この制度を利用して農地を借り受けることで、農業を始めることができる可能性があります。)

また、生産者と消費者が有機的に繋がりながら胃袋だけでなく「心も満たす」という想いを実現するために、【ひのトマトフェス実行委員会】を立ち上げイベントも開催。そんな梅村さんの農園経営と、地域活動について講演をされました。

【2部】 「私らしい世界観のつくり方」NoujyoLab農業女子研究所代表/Berry’s Garden 景井 愛実

2部は、景井による講演とワークショップを開催。「私らしい世界観のつくり方」と題して、オリジナルな世界観をつくった事例や、世界観をつくることが大事である理由をお伝えするとともに、全国の等身大の農業女子(NoujyoLab農業女子研究所メンバー)と直接相談しながら「自己診断」や「Wishリスト」を進めていただきました。

「自己診断」、「Wishリスト」ワークショップ

それぞれの問に対して、参加者それぞれ自分なりの考えや現状を集中して書き込んでいきます。

シェアタイム

書いたことを同じテーブルの方々に共有。言語化と伝えることで、より自己理解が深まります。また聞いた側も、様々な想いや選択肢を知り視野が広げることができます。

NoujyoLab農業女子研究所のメンバーが各テーブルにつき、ワークショップのサポートやファシリテーションを行いました。

まとめ

ワークショップについては、講義時間だけではワークシートへ完全には書き込むことは難しいのですが、その短時間で出てきた考えや想いは「いつも思っていること」、逆に悩んだり出てこない項目は普段考える機会がなかった項目という目安として見ていただくこともできます。それも一つの気づき。まずは、自分と向き合う1歩をこのワークで体験していただきました。

 

交流会

講義終了後、希望者での交流会が行われました。この時間が実はとても大事で、情報共有だけでなく毎日の農作業のモチベーションアップに欠かせない時間です。今回はNoujyoLab農業女子研究所のメンバーが全国という事もあり、エリアが違うからこその情報交換ができたり、逆に共通の思いが話せたりと大変盛り上がりました。

参加者の声

・自分の内面を表に出すことで周りとの違いがあってもそれでいいと自信になりました。

・農業を通じてやりたいことをやる、好きな世界観を作ることがすごく幸せそうで、私もそうなりたいと思いました!

・人と会えるから知ることができる。ウェブ参加でなく来て良かった。

・小さくても自分のブランドを作ってみたい。庭先販売を広げていきたい。トラクターを使いこなしたい。

・定期的にwish Listを更新して、自分の軸を作ります

・自己分析シートを使い、自分のあり方や未来へ向けての取り組みなど、ヒントになる部分が見つかったように思えます。

・参加者の考え方に、たくさんの見方や方向性があることに気づけた。

・自己分析シートで、自分の「今」が分かりました。そして、自分には「wish」が足りていないと思いました。

・言語化、フレームワークの大切さ、地域との繋がりの活用

・自分のこれからを考えていくことは大事だと思い、その方法を教えていただき参考になりました。

 

感想(代表景井)

3月10日は「農村漁村女性の日」。

この日に、全国の農業女子メンバーで講師をさせて頂けたことは感慨深いものがあります。それが、東京都の農業女子の皆さんの少しでもお役に立てていたのならこんなに嬉しいことはありません。

東京都の様々な農業女子の方々のお話を伺って気づいた点として、東京都では人が物理的に近く多くいる一方で実は繋がりが薄いという「地域特性」の課題があることが分かりました。また、世代ごとの柵や歴史の関りなど、地方の農村でよく聞くことのある女性ならではの悩みは共通しているところもあります。新規就農だけでなく”お嫁さん”や”娘さん”も意外と多いことも全国の農業女子と変わらない。

その中でも農業に関わったことで”自分の畑を持ってみたい”と夢を持っている方も多くいて、地域や農業を盛り上げていきたいという想いは、東京であっても同じ全国共通です。

【自分の想い】を知り、【情報と選択肢】を広げ、【ロールモデル】に会う事で、農業女子が持っている可能性がとても広がります。

「農業女子」は、農産物も地域も背景も道のりも様々ですが、そんな農業女子の皆さんとともに日本の農業や地域を盛り上げられるよう、今後も、このような機会を全国でもっと増やしていきます。

受講者の皆様、関係者の皆様、ありがとうございました。

1部講師の梅村さんと、NoujyoLab農業女子研究所の講師メンバー

 

講座詳細

日時
令和7年3月10日(月曜日) 13時から16時まで
場所
東京たま未来メッセ(JR八王子駅徒歩5分)
※オンライン参加可能
主な内容
Neighbor’s Farm 梅村 桂さんによる講演
  「あなたはなぜ農業をするのですか」
Berry’s Garden 景井 愛実さんによる講演
  「私らしい世界観のつくり方」
 ※詳細はチラシを参照ください
申込方法

申込はこちらの専用フォームからお願いします 

(参加費無料)

募集人員
120名
申込締切
令和7年3月6日 17時まで
その他
託児サービスあり(ご希望の方は3月3日17時までに申込ください)
講演終了後(16時~17時)自由参加の交流会を開催します

【内容詳細】

■第1部:講義「あなたはなぜ農業をするのですか」〜農業経営を通した⾃⼰表現

なぜ「東京」という場所で、「農業」を営むのか?農業を通した⾃⼰表現をどのように実現しているのか、新規就農から地域に愛される農園を作りあげた経験談や、⾃⼰表現×東京農業の可能性についてご講義。

■第2部:講義・ワークショップ「私らしい世界観の作り⽅」〜農業⼥⼦の⽣き⽅を実現する

⾃分は農業に関わる上で何をしたいのか、何を実現したいのか、そこで⾃分はどうありたいのか、農家に嫁ぎ、農業に関わり始めてから、⾃分の農園を持つまでの経験談をご講義いただいた後、農業に関わる上での「⾃分らしい」とは何かを⾒出すため、「⾃⼰分析」や「ウィッシュリスト」を作成するワークショップを⾏います。

■交流会

第2回共通講座終了後、16時から17時の間で、同会議室にて「交流会」を開催いたします。

 

【講師・ワークショップ講師】(NoujyoLab農業女子研究所メンバー)

■景井 愛実(福島県)

■横田 祥(茨城県)

■實川 真由美(千葉県)

■三須 美智子(千葉県)

■岡本 尚子(愛知県)

■BOND 亜貴(福島県)

■下島 幸恵(長野県)

 

【ワークショップファシリテーター】

■鈴木 志緒里(福島県/NoujyoLab農業女子研究所サポーター) 

 

講座のお問合せ先

輝く農業⼥⼦向け講座運営事務局株式会社ジェイアール東⽇本企画MAIL:info@agri‐tokyog.com

各農業改良普及センター区部農業改良普及センター  03-3678-5905 

南多摩農業改良普及センター 042-674-5971

⻄多摩農業改良普及センター 0428-31-2374 

北多摩農業改良普及センター 042-465-9882

輝く農業⼥⼦向け講座とは?

東京都では、⼥性農業者が積極的に農業経営に参画し、その能⼒を発揮できるよう後押しするため、令和6年度⼥性が輝く東京農業特別⽀援講座として「輝く農業⼥⼦向け講座」を新たに開催しました。東京都全域の⼥性農業者を対象とする「第1回共通講座」と区部・⻄多摩・南多摩・北多摩の4地域の⼥性農業者を対象とする「地域講座」をそれぞれ実施しております。

※令和6年度の運営は、東京都が「株式会社ジェイアール東⽇本企画」に業務委託して実施しています。

詳細はこちら

https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/nourin/nougyou/shuunou/joseikouza/

 

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Noujyo Lab.農業女子研究所 

私たちは、このような農業女子向け講座やワークショップも開催しています。

また、農業女子メンバーが研修講師として伺う事も可能です。

農業・食・地域にお役に立てることがあれば、気軽にお声がけください☆

 

◆公式ホームページ

http://noujyolab.com/

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